広汎性発達障害のスクリーニング尺度の開発に関する研究
この研究は、東京大学大学院医学系研究科・医学部倫理委員会の承認を得て、都内の専門機関(練馬区立心身障害者福祉センター)と協力して行われています。対象となるのは、練馬区立心身障害者福祉センターにおいて、当教室の前教授で本学名誉教授の栗田廣先生が主治医であるお子さんに関する情報です。
この研究では、カルテ(診療記録)から必要な情報をデータベースに入れ、統計的に処理しますので、情報の管理には最大限の配慮をし、個人を特定可能な情報(氏名や施設ID等)は一切含まれていません。
広汎性発達障害は、乳幼児期に発症し、患者の生涯にわたって専門的関与の必要な障害群であり、近年、その有病率は1%弱と統合失調症(精神分裂病)とほぼ同様の有病率が報告され、児童精神医学領域のみならず、成人精神医学領域でも注目を集めている重要な障害群です。近年、早期介入の重要性が示唆されているため、早期発見を目的とする広汎性発達障害のスクリーニング尺度の開発が必要です。
広汎性発達障害に関する理解の向上のため、みなさまのご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。
平成18年6月28日
東京大学大学院医学系研究科精神保健学分野
練馬区立心身障害者福祉センター