一般住民の暮らし向きとこころの健康に関する学術調査
「心理学的剖検データベースを活用した自殺の原因分析に関する研究」

 私ども東京大学大学院医学系研究科では、こころの健康に関するさまざまな学術的研究をおこなっております。 現在、自殺を予防するために、全国で20歳以上のご健在の方の中から無作為に選ばせていただき、「暮らし向きとこころの健康に関する調査」を実施しております。

 この調査は、国立精神・神経センター精神保健研究所との共同研究により、ご健康で日々の生活を過ごされている皆さま方の生活や健康状態をお尋ねし、自殺で亡くなった方との生活の様子や健康状態を比べることによって自殺に関連する要因を把握する調査です。また、この調査は国(厚生労働省)の研究費による調査研究であり(注1)、調査結果は、今後の自殺予防対策のあり方を検討する資料として活用されます。

 対象者となる方は、国立精神・神経センター精神保健研究所で実施されている「自殺予防と遺族支援のための基礎調査」において調査対象となった地域ごとに、性別、年齢層に合う住民の方(以下、ご本人)を住民基本台帳から無作為に選ばせていただきました。調査には、ご本人に調査へのご協力をお願いし、ご同意いただけましたら、ご本人と一緒にお住まいのご家族1名をご紹介いただき、その方からご本人の普段の暮らし向きや健康状態についてお話をうかがいます。調査の際は調査員がご自宅にうかがい、1時間程度の面接を実施いたします。対象者となられました場合には、私どもの研究にご理解、ご協力いただければ幸いにございます。

 なお、調査は中央調査社に委託して実施しております。調査員の訪問時期など調査の実施に関するお問い合わせは、下記あて、お電話にてお願いいたします。なお、個人情報には十分に注意して調査を実施しておりますので、ご安心ください。

    社団法人 中 央 調 査 社
    〒104-0061東京都中央区銀座6-16-12
    電話 03(3549)3125
    0120(48)5351(フリーダイヤル)

注1:平成21年度厚生労働科学研究費補助金(こころの健康科学研究事業)「心理学的剖検データベースを活用した自殺の原因分析に関する研究」(主任研究者 加我牧子)の分担研究として実施されます。この調査の実施にあたっては、東京大学大学院医学系研究科・医学部倫理委員会と国立精神・神経センター武蔵地区倫理審査委員会の承認を得ています。