2010年度ワーク・ライフ・バランス(WLB)と健康に関する調査
今年も引き続き子育てをしながら働いていらっしゃる方々を対象に、健康に関する調査を行うことになりました。この調査は、ワーク・ライフ・バランスが健康に及ぼす影響を明らかにし、仕事と家庭を両立する方々の心と体の健康に必要なものを見つけ出すこと、を目的としています。
1. 調査の概要
東京大学大学院 医学系研究科 精神保健学分野では、2008年度および2009年度の2年間、子育てをしながら働く方を対象に、ワーク・ライフ・バランスと健康との関連について調査を行ってきました。これまで調査にご協力いただきました皆様には厚く御礼申し上げます。
今年度からは、ワーク・ライフ・バランスと健康との関連をより長期的、包括的に検討するため、5年間の追跡研究を実施することになりました。新しい計画では、同意をいただいた保護者の方を対象に、毎年1回、調査票(お父様用、お母様用、お子様用)をお送りさせていただきます。これらの調査票にご回答いただくことで、ワーク・ライフ・バランスのあり方と、ご自身・配偶者・お子様の健康や生活習慣との関連について、長期的な影響を明らかにすることができます。 調査結果は学術研究の向上、及び、わが国のより良い子育て支援施策に実際に役立つよう、大切に活用させていただきます。
この研究は、東京大学大学院医学系研究科精神保健学分野が主体となり(研究代表者:准教授・島津明人)、調査委託先(株式会社クロス・マーケティング:個人情報保護に関するプライバシーマークを取得済)に実施を委託して行います。調査委託先は当教室と機密保持契約を交わしています。実施に際しては、東京大学大学院医学研究科倫理審査委員会の承認を受けております。プライバシーの保護には万全の注意を払いますのでどうぞご安心ください。
お答えいただいたすべてのご家庭に、後日、個別の調査結果と粗品をお送りします。調査結果につきましては、後日郵送にてお送りする予定です。お仕事と子育てでお忙しい中、趣旨をご理解くださり本研究にご協力頂きますことを、心から感謝いたします。
2. 調査の具体的な流れ
保育園より配布される「調査依頼セット」に参加登録のハガキが同封されています。まずは調査内容をご覧の上、必要事項のご記入をお願いします。調査協力に同意してくださる方は、ご住所、お名前、お子様の人数、末子(一番下のお子様)の年齢、協力する調査の種類、これまでの調査への参加状況を登録はがきにてお知らせください。これらの情報を元に調査票や調査結果をご自宅に送付させていただきます。本研究は5年間の追跡調査を予定しております。今後も1年に1度、ご自宅に調査票や調査結果をお送りする予定です。ご住所やお名前をお聞きしますが、これはあくまでアンケートや調査結果をお送りするためのものです。プライバシーの保護には万全の注意を払いますのでどうぞご安心ください。研究に協力しない場合、研究途中で協力を中止した場合にも何ら不利益は生じません。また、登録はがきのご返送をもって、調査について同意いただけたものとさせていただきます。
ご記入いただいた登録はがきは、プライバシーシールを貼り付けて、1月14日(金)までに返送をお願い致します。
後日、登録内容に応じた調査票がご自宅に送付されます。①「保護者の方への調査票」のみが送られてくる世帯と、②保護者の方への調査票に加え「お子様に関する調査票」も同封された世帯、とに分かれます。
①の場合・・・ご夫婦(もしくはそれに相当する方)、別々のアンケート用紙にご相談することなく、ご記入いただきますようお願い致します。
②の場合・・・ご夫婦(もしくはそれに相当する方)、別々のアンケート用紙にご相談することなく、ご記入いただきますようお願い致します。お子様用のアンケートはお父様またはお母様のどちらかがお答えください。
ご記入いただいたアンケートは同封の返信用封筒にて2月7日(月)までにご返送ください。個別の調査結果とお礼の粗品につきましては後日、お送りさせていただきます。
3. 倫理的配慮につきまして
このアンケート調査の倫理的配慮につきましては以下の内容を 東京大学大学院医学系研究科倫理審査委員会に提出し、承認を受けております。
(1)研究協力の任意性と回答中止の自由
- この調査へのご協力は保護者の皆様の自由意思によります。回答なさらない場合にも何ら不利益は生じません。回答を途中でやめることもできます。回答後であってもお問い合わせいただくことで、以降の調査票の送付停止やデータの消去など、調査への協力を辞退することもできます。
(2)個人情報の保護
- この研究に参加される方の個人情報は、慎重に取り扱います。具体的には分析する前に氏名・住所などの個人情報を削除し、代わりに新しく符号をつけ、どなたのものか分からないようにした上で、当研究室において厳重に保管します。ただし、結果の返却に際しては、当研究室ないしは調査委託会社において、この符号を元の氏名などに戻す操作を行います。
- 保護者の皆様からいただいた資料は、この研究のためにのみ使用します。なお、将来、当該資料を新たな研究に用いる場合は、改めて東京大学倫理委員会の承認を受けた上で用います。
- 調査委託先(株式会社クロス・マーケティング:個人情報保護に関するプライバシーマークを取得済)は、当教室と機密保持契約を交わしています。
(3)研究結果の公表
- 調査の結果は、個人の特定を不可能にした上で集団として統計解析されます。解析結果は、保育園名を伏せ、学会発表及び学術雑誌への論文発表で公表します。氏名など個人を識別する情報が出るようなことはありません。また調査対象者全体の集計された結果につきましては、対象者および保育園にご報告する他、当教室ホームページで公表いたします。
(4)費用負担について
- この研究に参加する方の費用負担はありません。なお、お答えいただいたすべてのご家庭に、後日、個別の調査結果と粗品をお送りいたします。
(5)その他について
- この研究に関する費用は、日本学術振興会の科学研究費補助金「ワーク・ライフ・バランスと夫婦および子どもの健康に関する大規模追跡研究(研究代表者:島津明人)」から支出されています。
- 登録はがきのご返送をもって、調査について同意いただけたものとさせていただきます。
4. よくあるご質問
- Q1. アンケートの内容でわかりにくいところがあったのですが…
- A1. アンケートの内容に関するご質問は、お気軽にお問い合わせ先まで電子メールまたはFAXでお願いします。
- Q2. プライバシーが守られるか心配なのですが…
- A2. 大丈夫です。この調査は、東京大学大学院医学系研究科の倫理委員会の承認を受けて行われています。登録はがきで頂く個人情報にはIDが割り振られ、以後皆様にお送りする封筒やアンケートには、お名前でなくIDが記載されます。皆様の回答内容はお名前でなくIDで管理され、皆様個人の結果を問題にすることは決してありません。保育園に対しても、個人の結果を公表することは決してありませんのでご安心ください。なおアンケート用紙は、施錠可能な保管庫で保管いたします。
- Q3. 回答しない場合、なにか不利益なことになりますか?
- A3. いいえ。たとえ回答なさらない場合でも、皆様には全く不利益は生じませんのでご安心ください。お答えは任意です。
- Q4. アンケートの提出期限を過ぎてしまったのですが大丈夫ですか?
- A4. はい、大丈夫です。提出期限を多少過ぎた場合でも、同封の返信用封筒をご使用になりお送りください。お1人でも多くのご意見をいただくことでより意味のある研究となり、今後の研究の発展とよりよい子育て支援策の作成につながります。 皆様のご協力を賜りますよう、どうぞよろしくお願いいたします。
- Q5. アンケート用紙を破損してしまった/なくしてしまったのですが…
- A5. 大丈夫です。例え大きく破損してしまっていても判読可能なものについてはそのままご返送ください。破れたりぬれたりしてまったく判読不可能な場合、なくしてしまった場合は、こちらにご連絡ください。再度お送りいたします。
- Q6. 夫/妻に私の回答を知られたくないのですが…
- A6. ご夫婦間でのプライバシーに関しましては、返送方法を工夫することにより配慮しております。詳しくはこちらをご覧ください。
- Q7. 夫/妻は回答していないのですが、私だけ返送してもよいですか?
- A7. もちろんです。お1人のお答えだけでも大変貴重なご意見ですので、どうかご返送をお願いいたします。ご主人/奥様をお待ちになっていて期限が過ぎた場合でも、どうぞお1人でもご返送ください。なお、すでにご主人/奥様がお1人で返送済みの場合、お2人目の新たな返信用封筒をお送りいたしますので下記までご連絡ください。
- Q8. 未婚ですが、パートナーがいます。
- A8. パートナーの方が戸籍上の夫/妻かどうか、既/未婚、同/別居にかかわらず、お答えいただける場合は、ぜひご協力をお願いします。 アンケートの最後の方に婚姻状況などの質問が入っておりますので、こちらにお答えくだされば幸いです。
- Q9. パートナーがいないので1通しか返送できないのですが…
- A9. 未婚、離婚、単身赴任などの事情でご主人/奥様がアンケートにお答えにならない場合でも何ら問題ございませんので、どうぞご自分のアンケートをご返送ください。お1人お1人の貴重なご意見をお待ちしております。
- Q10. パートナーは同性ですが夫婦として答えられますか?
- A10. .大丈夫です。お父様用/お母様用のアンケートをご相談の上選んでいただきご回答ください。
- Q11. 調査の結果を知りたいのですが…
- A11. 参加してくださった保護者の皆様には、調査対象者全体の集計結果のほか、個別の結果もお送りさせていただく予定です。
- Q12. 今後の研究に参加したいのですが…
- A12. ありがとうございます。参加登録ハガキにて登録された方は自動的に次年度以降のご案内をお送りさせていただきます。仕事と生活のバランスと健康との長期的な関係を明らかにするには今後の継続的な調査が不可欠です。皆様のご協力をどうぞよろしくお願いいたします。
- Q13. 現在育児休業中で仕事から離れていますが、アンケートに回答できますか?
- A13. ありがとうございます。現在産休中の方も育児休業中の方も是非ご回答いただければ幸いです。ご回答いただけます場合には、職種をお尋ねする質問項目(Q32)において「⑩育児休業中」を選択ください。仕事に関する質問項目については育児休業前の様子についてご回答ください。よろしくお願いいたします。
5. パブリシティ
・過去の調査について,朝日新聞平成20年8月13日(朝刊)で紹介されました。
(画像をクリックすると拡大されます)
・雑誌Journal of Occupational Healthに投稿された調査に関する論文の概要(PDF)
6. 過去の調査結果
「2008年度(概要版)」 「2008年度(詳細版)」
7. お問い合わせ先
東京大学大学院 医学系研究科 公共健康医学専攻 精神保健学分野
住所:〒113-0033 東京都文京区本郷7-3-1
FAX: 03-5841-3392
メール:wlb-project@umin.ac.jp
URL:http://plaza.umin.ac.jp/heart/
調査担当者 西本真寛 (お問い合わせはメールかFAXでお願いします)
研究責任者 東京大学大学院 医学系研究科 公共健康医学専攻 精神保健学分野 准教授 島津明人