Psychological well-being尺度

Ryff(1989)Psychological well-being(心理的ウェルビーイング)尺度 42項目版 日本語版(PWB-42, PWBS-42)

調査票日本語版 心理的ウェルビーイング尺度
概要Carol Ryff の開発した42項目のPsychological well-being尺度は、MIDJA調査の際に日本語版に翻訳され、そのデータセットを利用して信頼性・妥当性をが検証された。日本人対象では、因子構造は原版の理論通りにならなかったが、Psychological well-beingの概念を優先し、原版通りの使用法を推奨している。
尺度構成Autonomy(自律性)、Environmental mastery(環境制御力)、Personal growth(人格的成長)、Positive relations with others(積極的な他者関係)、Purpose in life(人生における目的)、Self-acceptance(自己受容)の6 領域があり,それぞれ7 項目の質問が設定されている。回答選択肢は妥当性検証に用いたMIDJAの調査では、7件法「全く同意しない」「ほとんど同意しない」「あまり同意しない」「どちらでもない」「やや同意する」「かなり同意する」「非常に同意する」としていたが、回答しにくいという一般の意見を受けて、近年の調査では「全くそう思わない(1 点)」「そう思わない(2 点)」「あまりそう思わない(3 点)」「どちらでもない(4 点)」「ややそう思う(5 点)」「そう思う(6 点)」「非常にそう思う(7 点)」を利用している。その選択肢を利用し、出版された文献も下記に示す。得点の計算方法は、回答選択肢を1~7点とし、6領域ごとに合計点を求める。
使用条件研究目的の場合は無料。研究者への連絡は不要ですが、使用の際には適切な方法で下記の論文を引用してください。商用目的の場合は研究者に連絡してください。連絡先:佐々木那津(nasasaki[at]m.u-tokyo.ac.jp)
引用情報
(日本語版)
妥当性検証論文

  • Sasaki, N., Watanabe, K., Imamura, K., Nishi, D., Karasawa, M., Kan, C.,Ryff, C. D., Kawakami, N. (2020). Japanese version of the 42-item psychological well-being scale (PWBS-42): a validation study. BMC Psychol, 8(1), 75. doi:10.1186/s40359-020-00441-1

選択肢を改変して利用した研究

  • Sasaki, N., Imamura, K., Nishi, D., Watanabe, K., Asaoka, H., Sekiya, Y., Tsuno K, Kobayashi Y, Obikane E, Kawakami, N. (2023). The effect of internet-based acceptance and commitment therapy (iACT) on psychological well-being among working women with a pre-school child: A randomized controlled trial. Journal of contextual behavioral science, 28, 33-47. doi:10.1016/j.jcbs.2023.03.002
引用情報
(原版)
  • Ryff, C. D. (1989). Beyond Ponce de Leon and life satisfaction: New directions in quest of successful ageing. International journal of behavioral development, 12(1), 35-55.
  • Ryff, C. D. (1989). Happiness is everything, or is it? Explorations on the meaning of psychological well-being. J Pers Soc Psychol, 57(6), 1069.

 

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