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「こころの健康なしに健康はない(No health without mental health)」
これは2007年にLancetという雑誌に掲載された論文のタイトルです。そして、こころの健康の重要性を簡潔に表すキャッチコピーのようにしばしば用いられています。

こころの健康は、私たちの幸福にとってなくてはならないものであり、それ自体が非常に重要です。さらに、こころの健康は身体の健康と相互に影響を及ぼし合っており、こころの健康は身体の健康を保つうえでも欠かすことのできないものです。

私たちは、研究と教育と実践を通して、個人のこころの健康の増進と、レジリエントな社会の構築に貢献することを目指しています。
精神保健学分野は、主に精神疾患の予防やこころの健康の維持・向上を目的として、精神保健疫学研究や、介入法の開発とその社会実装に取り組んでいます。
精神看護学分野は、主にこころの健康について支援を必要としている人がその人らしい生活を送るにはどうすればよいかについて、当事者の方々とともに取り組んでいます。

また、私たちはチャレンジと自己受容を通して成長・変容し続ける研究者・実践家の養成も目指しています。
そして教育においては当教室の伝統として、一貫性・柔軟性・利他性を重視しています。
自分自身のテーマを一貫して深めるとともに、他の研究者・大学院生のテーマにも関心を持って視野を広げること、そして大学院生どうしが助け合い、その経験から自分自身も成長すること。
このような文化の中で、教室メンバー全員が一歩一歩、学び続けています。

これからも、様々な専門職・当事者・市民の方々と協働させていただきながら、精神保健学・精神看護学の発展に力を尽くしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
また、こころの健康に真摯な関心を持つ方々が私たちの仲間に加わっていただくことを、メンバー全員でお待ちしています。

精神保健学分野/精神看護学分野 教授
西大輔


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