Favaら(2016)Euthymia(ユーサイミア)尺度 日本語版
調査票 | 日本語版 Euthymia尺度 |
概要 | Favaら(2016)の作成した10項目のEuthymia尺度を日本語版に翻訳し、信頼性・妥当性を検証した。すべての日本人を調査対象として利用可能である。うつ病の既往歴の有無や、閾値下うつと診断されるうつ症状、心理的ストレス反応の有無を区別できる感度があり、うつに対する脆弱性の検出や、再発リスクの高い対象者の特定に使用できる可能性がある。 |
尺度構成 | 前半5項目:オリジナルに作成された項目 後半5項目:WHO-5の項目 Euthymiaは、精神的・心理的に恒常性のある安定的な状態と定義され、気分の乱れがないこと、ポジティブな感情があること、心理的に柔軟であることなどを反映している。 【点数化の方法】 ①回答選択肢が2件法のもの:「はい」を1点、「いいえ」を0点として、合計0~10点で採点する。 ②回答選択肢が6件法のもの:回答選択肢それぞれを1~6点とし、10項目をすべて合計して、10点~60点で採点する。 |
使用条件 | 研究目的の場合は無料。研究者への連絡は不要ですが、使用の際には適切な方法で下記の論文を引用してください。商用目的の場合は研究者に連絡してください。連絡先:佐々木那津(nasasaki[at]m.u-tokyo.ac.jp) |
引用情報 (日本語版) | ①回答選択肢が2件法のもの: Sasaki N, Carrozzino D, Nishi D. Sensitivity and concurrent validity of the Japanese version of the Euthymia scale: a clinimetric analysis. BMC Psychiatry. 2021;21(1):482. ②回答選択肢が6件法のもの: Carrozzino D, Christensen KS, Patierno C, Wozniewicz A, Moller SB, Arendt ITP, Zhang Y, Yuan Y, Sasaki N, Nishi D, Montiel CB, Ceccatelli S, Mansueto G, Cosci F. Cross-cultural validity of the WHO-5 Well-Being Index and Euthymia Scale: A clinimetric analysis. Journal of affective disorders. 2022;311:276-83. |
引用情報 (原版) | Fava GA, Bech P. The concept of Euthymia. Psychother Psychosom. 2016; 85(1):1–5. |
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